ブルックス『Hyperion Max 3』『Hyperion Elite 5』最新情報まとめ

マラソン

発売日・価格・販売チャネル

米国No.1ランニングシューズブランド・ブルックス(Brooks)が2025年8月28日に、新作厚底シューズ「Hyperion Max 3」と「Hyperion Elite 5」を日本国内で同時発売します 。販売は全国の取扱ランニング専門店および公式オンラインストアで行われ、価格はHyperion Max 3が28,600円(税込)、**Hyperion Elite 5が42,900円(税込)**に設定されています 。米国ではHyperion Max 3が7月1日に200ドルで発売されており、Hyperion Elite 5も275ドルで同日リリースされています 。主要な販売チャネルとしては、Brooks公式通販サイトのほか、Amazonや楽天市場などのオンラインショップ、ABCマートなどのスポーツ専門店で購入可能です(※発売日以降に順次取扱開始)。

Hyperion Max 3の特徴・スペック

Hyperion Max 3(ハイペリオンマックス3)は、日々のトレーニングでパフォーマンス向上を狙うための高反発・厚底モデルです 。前作よりスタック高が大幅に増し(ヒール約46mm/前足部40mm)ながらも、スムーズな重心移動を実現するロッカー形状(Rapid Roll)を採用し、長距離走でも安定した走りをサポートします 。主なスペックは以下のとおりです:

  • 重量:メンズ約281g(9.9オンス、USサイズ9相当) (ウィメンズ約250g)
  • ドロップ6mm(ヒール46mm・前足部40mmの高スタック設計)
  • ミッドソール:新素材DNA GOLD(100% PEBAフォーム) + DNA FLASH v2(窒素注入EVA)の二層構造 。柔らかく高いエナジーリターンを発揮するDNA GOLDを上層に配し、下層のDNA FLASH v2が安定性と反発を両立 。
  • プレートSpeed Vaultプレート(ナイロン製推進プレート)を内蔵。カーボンほど硬すぎず適度な剛性で推進力を発揮し、トレーニング用途に最適 。
  • アッパー:通気性に優れたエアリーメッシュ素材を採用し、足全体をしっかり包み込むフィット感 。ヒールカウンター周りに厚めのパッドを配置し、快適性とホールド性を確保。
  • その他特徴:かかと部分に大きなビベル(丸み)形状を持たせ着地から蹴り出しへの移行を滑らかにする「Rapid Roll」ロッカー構造 。アウトソールは前足部と踵部にラバーを配置しつつ中足部を露出させ軽量化(耐久性は平均的とのレビューあり )。

Hyperion Max 3はこれらの新テクノロジーにより**「スーパートレーナー」**とも呼ばれるカテゴリーに属します。実際、従来モデルではやや硬めだったクッションが大幅にアップグレードされており、ブルックス史上最も高いエナジーリターンを誇る厚底トレーナーに仕上がっています 。

Hyperion Elite 5の特徴・スペック

Hyperion Elite 5(ハイペリオンエリート5)は、ブルックスの最速レーシングモデルとして開発された厚底カーボンシューズです。2018年ボストンマラソン優勝者デジレ・リンデン氏と共同開発され、プロの要求に応えるため大幅アップデートが施されています 。前作まで課題だったミッドソールの反発性が飛躍的に向上し、「自己最速」を目指すすべてのランナーを支える究極の一足となっています 。主なスペックは以下のとおりです:

  • 重量:約195g(6.9オンス、ユニセックスサイズ9) ※前作Elite 4より軽量化。
  • ドロップ8mm(ヒール約40mm・前足部32mm) 。厚底規制ギリギリの40mmヒール高でクッションを最大化。
  • ミッドソール:新開発DNA GOLDフォーム(100% PEBA素材)を全面採用 。高圧窒素インフューズ製法により従来より軽く柔らかで、ブルックス史上最高のエナジーリターンを実現した超臨界発泡フォーム 。前作「Elite 4 PB」と比較してフォーム容量が8%増加し反発が向上 。ミッドソール中央に重量軽減のための球状のくり抜き(“フォームバブル”)を配置し、軽量性と構造強度を両立 。
  • プレートSpeed Vault Race+カーボンプレート(Arris社製カーボン繊維プレート)を内蔵 。サイズごとに最適なしなり剛性に調整されており、高い推進力を発揮します 。硬すぎずスムーズな屈曲でスピードに乗せ、爆発的な加速力を生み出す設計 。
  • アッパー:不要な素材を削ぎ落とした超軽量レーシングフィット仕様 。薄くエンジニアードされたメッシュ素材で足に吸い付くような一体感を提供。リンデン選手の意見を取り入れ通気性向上のためシリコン製のシューレース補強も配置され、長時間のレースでも蒸れにくい構造 。
  • アウトソール:前足部と踵に必要最小限のラバーを配置しグリップと耐久性を確保。前作Elite 4からパターンが一部変更され、中足部・踵のラバーを追加することで耐久性向上を図りつつ重量増を抑えています 。濡れた路面でも安定したグリップを発揮します。

Hyperion Elite 5は**「プロレベルのパフォーマンス」**を追求したシューズで、厚底カーボン競争において他社トップモデルに匹敵するスペックを備えています 。軽さと反発性、フィット感のすべてが向上し、ブルックスが数年間かけて培ったレーシングシューズ開発の集大成と言えるモデルです 。

ランナータイプ別のおすすめ用途

新型Hyperionシリーズ2モデルの使い分けや適したランナー像を、経験レベルや目的別に整理します。

  • 初心者ランナー:フルマラソン完走や日常のランニングが目的の初心者には、Hyperion Max 3がおすすめです。厚いクッションと安定感に優れるため、脚への衝撃を抑えつつフォーム習得や持久力向上に役立ちます 。一方、Hyperion Elite 5は非常に高価で上級者向けのレーシングシューズのため、初心者がいきなり使いこなすのは難しいでしょう。まずはMax 3で日々のジョギングやロングランに慣れ、必要に応じてペース走にも挑戦すると良いです。5km程度のレースであればMax 3でも十分クッション性がありますが、重量があるためタイムを狙うより完走重視の安定志向と割り切った使い方になります。
  • 中級ランナー:自己ベスト更新を狙い始める中級者には、練習用にHyperion Max 3、レース用にHyperion Elite 5という使い分けが理想的です。Max 3はテンポランやインターバルトレーニング、週末のロング走までオールラウンドに使え、脚を保護しつつスピード持久力を養えます 。一方、Elite 5はハーフマラソンやフルマラソン本番で真価を発揮します。マラソン〜ハーフではElite 5の軽さと反発がタイム短縮に直結し 、10km以下のレースでも記録狙いなら投入する価値があります。中級者でも、例えばハーフマラソン1時間半〜2時間台で走れるレベルならElite 5の恩恵を十分に感じられるでしょう。5kmなど短い距離ではElite 5のクッションよりも軽さが武器になりますが、あまり短距離向けに作られていないため、スピード重視なら他社の薄底レーシングフラットやVaporfly系も検討余地があります。
  • 上級ランナー:サブ3やそれ以上の高速レベルの上級者にとって、Hyperion Elite 5はフルマラソンや重要なロードレースの本命シューズになります。Nike VaporflyシリーズやAdios Proシリーズと同等の軽さ・反発性を備えており、マラソンから10kmまであらゆるロード種目で自己記録更新を狙えるでしょう 。トラックの5000mやロード5kmでも、十分な軽量性(約195g)により問題なく使用できます。上級者は日々の高強度トレーニングではシューズの寿命や脚への負担を考慮し、Hyperion Max 3のようなスーパークッショントレーナーを併用するのがおすすめです 。Max 3は長時間の距離走や疲労抜きのイージーランにも向いており、Elite 5で培ったスピードを維持しつつ疲労回復を促す用途で活躍します 。特にサブ3前後のランナーなら、Max 3で日々の距離走をこなし、重要なスピード練習やレース本番ではElite 5に履き替えることで、脚を守りながらピークパフォーマンスを発揮できるでしょう。

実際のユーザーレビュー・専門メディアの評価

新モデル2足の使用感について、初期のユーザーレビューや専門家の評価から主なポイントをまとめます。

  • Hyperion Max 3の評価:多くのレビュアーがクッションの快適さと反発のバランスを高く評価しています。「最大クラスのスタックだが意外と軽快で、長距離の疲労軽減に効果的」との声があり、ゆったりしたロングランからテンポ走まで幅広くこなせる点が好評です 。一方で短所として指摘されているのは、高速ペースでの重さコーナーでの不安定さです。他社のカーボンプレートシューズに比べるとスピードに乗ったときの伸びがもう一歩で、「他の厚底レーシングモデルほど速さを感じない」「前作よりスタックが高く曲がりでやや不安定」といった意見もあります 。またタイトな足入れ感やトウボックスの窮屈さを挙げるレビューも一部に見られ、フィット感は好みが分かれるようです。
  • Hyperion Elite 5の評価:Elite 5に対しては概ね絶賛の声が多く、特に「待望の高反発フォームでついにトップクラスの一足になった」と評価されています 。前作Elite 4では「履き心地は良いが反発力が足りない」と言われていたのが、Elite 5ではDNA Goldフォームにより「弾むような走り出し」が得られると好評です 。実際に試走したレビューでは「非常に軽く足に消えるような履き心地で、テンポアップすると推進力が際立つ」「これならNikeやAdidasのスーパーシューズに肩を並べる」との声が上がっています 。またプロランナーのフィードバックが反映された完成度にも言及され、「デジレ・リンデンらの意見を取り入れたことで信頼感が増した」というコメントもあります 。短所らしい短所は少ないものの、強いて挙げれば「アウトソールパターンの変更は前作の方が好み」という意見や、高価格ゆえに「誰にとっても“予算に優しい”とは言えない」という指摘はあります (それでも同クラスの他社厚底シューズよりは安価との評価もあり)。総じてElite 5は「Fun to race in(レースが楽しくなるシューズ)」との声もあるように、上級モデルとして完成度の高さが評価されています 。

旧モデルからの主な変更点

新旧モデルを比較し、Hyperion Max 3とHyperion Elite 5で進化したポイントを整理します。

  • Hyperion Max 3 vs Hyperion Max 2:Hyperion Max 3では前作比+10mm前後もスタック高が増加し、クッション厚が大きく強化されました 。その結果ドロップが8mm→6mmへと変化し(前足部のフォーム増により傾斜減少)、ミッドソール全体の容積と柔らかさがアップしています。また新たにDNA Gold(PEBA)フォームを上層に採用し、前作までミッドソール全体を占めていたDNA Flash v2フォームとの二層構造になった点が大きな変更です 。プレートについては名称こそ同じSpeedVaultプレートですが、素材剛性とのバランス調整により反発性は向上しつつも硬すぎない乗り味に改良されています 。一方、重量は約25g増(メンズ約256g→281g前後)となり 、特に高速走行時の安定性については「高さが増した分、Max 2よりグラつきを感じる」との指摘もあります 。価格は米国で$180→$200へと約$20上昇しました (日本定価は27,500円→28,600円程度)。総括すると、Max 3は**「名前に恥じない真のMax化」**を遂げており、クッションと反発重視の方向へシフトしたモデルチェンジとなっています 。
  • Hyperion Elite 5 vs Hyperion Elite 4:Hyperion Elite 5ではミッドソールフォームの全面刷新が最大のトピックです。Elite 4ではDNA Flash(Nitrogen-infused EVA)が主体でしたが、Elite 5では100% PEBAのDNA Goldフォームに置き換えられ、クッション性能と反発力が飛躍的に向上しました 。特にElite 4後期型(通称「4 PB」)と比較してフォーム体積が+8%となり、これが直接エナジーリターンの向上に繋がっています 。また重量も前作比で約10〜15g軽量化されており(Elite 4は約210g台→Elite 5は195g)、厚底レーシングシューズとしてトップクラスの軽さを実現しました 。アッパーも完全に作り直され、前作で好評だったフィット感を維持しつつさらに余分な素材を省いたことで、「履いていないかのような軽さ」と評される仕上がりです 。一方アウトソール形状は前述の通り一部パターン変更がありますが、大きなマイナス要素ではなく耐久性向上につながっています 。総じてElite 5は**「前作で追いついたトップ集団を、今度は引き離しにかかった」**とも言えるアップデートであり、実際に「前作Elite 4は快適さこそあれどパンチに欠けたが、Elite 5は軽さ・速さとも別物」という声が専門誌で紹介されています 。

他社厚底シューズとの性能・価格比較

昨今の厚底カーボンシューズ戦国時代において、Brooks Hyperionシリーズの位置付けを主要他社モデルと比較します。

  • Nike ZoomX Alphafly NEXT% 2 – エリウド・キプチョゲらトップ選手が使用するNikeの最上位マラソンシューズ。重量約238g(メンズ)・ドロップ8mm で、厚底+エアポッド内蔵のZoomXフォームにより卓越した推進力とクッション性を両立。定価**$275**とElite 5と同価格帯ながら、若干重量があるぶんクッション量が最大級のモデルです。
  • Nike ZoomX Vaporfly NEXT% 3 – 市民ランナーからエリートまで幅広く愛用される定番厚底レーシングシューズ。重量約195gと超軽量でドロップ8mm 、足当たりの柔らかいZoomXフォーム+カーボンプレートで5kmからフルマラソンまで高速走行を可能にします。定価**$250**でElite 5より安価ですが、耐久性はやや低い傾向があります。
  • Adidas Adizero Adios Pro 3 – adidasが誇る厚底カーボン系最速モデル。重量約215g・ドロップ6mm で、Lightstrike ProフォームとカーボンインフューズドのEnergyRods(棒状プレート)により高い反発と安定性を実現。定価**$250**。設楽悠太選手が日本記録を樹立した際にも使用されるなど実績十分で、長距離レースでの安定感と推進力のバランスに優れたモデルです。
  • HOKA ONE ONE Carbon X3 – 厚底ブーム初期から登場したHOKAのカーボンプレートシューズ。重量約220g前後・ドロップ5mm程度で 、柔らかなEVAフォームにカーボン板を挟み込み長距離の安定走行を得意とします。定価**$180**と価格は比較的抑えめですが、反発力は他社の超臨界フォーム採用モデルに劣るため、ウルトラマラソンや練習用として用いられるケースも多いです 。

以上を踏まえると、Hyperion Elite 5(約195g, 40mm/32mm, $275/税込42,900円)は各社トップモデルと肩を並べるスペックであり 、Brooksが本格的に“厚底最速合戦”に参入したモデルと言えます。特に重量・クッションのバランスはVaporflyやAdios Proと同等レベルで、好みや相性で選択肢に入る競合になっています。Hyperion Max 3(約281g, 46mm/40mm, $200/税込28,600円)は性能的にやや下位カテゴリーとなり、NikeではZoom FlyやHOKAのMach X、ASICSのSuperblastといった厚底トレーナー枠に相当します 。価格もElite 5や他社トップモデルより安く、日々の練習で脚を守りながらスピード練習ができるポジションです。まとめると、レース本番でタイムを狙うならElite 5(または他社トップモデル)、厚底テクノロジーを練習から取り入れたいならMax 3(や同カテゴリのシューズ)という使い分けになるでしょう。

購入情報・リンク集

  • Brooks公式オンラインストア(日本)Brooks Running Japan公式通販サイト でHyperionシリーズを販売。【※8/28以降にHyperion Max 3/Elite 5の商品ページが公開予定】
  • Amazon.co.jpAmazonで「ブルックス ハイペリオン」で検索すると該当商品が表示されます。※Hyperion Max 3 メンズ用は発売直後で25,000円前後(送料無料)で購入可能なショップあり 。Elite 5も発売日以降に在庫が出る見込みです。
  • 楽天市場楽天で「Brooks Hyperion」を検索し、各ショップの在庫・価格を比較できます。※並行輸入品は定価を大きく上回る価格設定の場合があるため注意。
  • ランニング専門店 – ステップスポーツやアートスポーツなどの店頭・オンラインショップでも取扱いがあります。例えば、ABCマート系列のオンラインではHyperion Max 3が定価で予約受付中です 。実店舗で試着してから購入したい方は、お近くの取扱店舗リストをBrooks公式サイトで確認するとよいでしょう。

以上、ブルックス最新厚底プレートシューズ「Hyperion Max 3」「Hyperion Elite 5」について、発売情報からスペック、評価、比較まで詳しく解説しました。それぞれの特長を踏まえて、自分のレベルや目的に合った一足を選んでみてください。厚底シューズ最前線に躍り出たBrooksの動向にも、今後ますます注目です。

【参考資料】

  • 月陸Online ニュース:「BROOKSのスピードモデル『HYPERION』シリーズ、2モデルが同時リニューアルして8月28日より登場!」(2025年8月19日)
  • WearTesters: Brooks Hyperion Max 3 Performance Review (2025年5月20日)
  • Canadian Running Magazine: Shoe Review: Brooks Hyperion Elite 5 (2025年6月13日)
  • Runner’s World: Des Linden Helps Build the Brooks Hyperion Elite 5 (2025年7月1日)
  • Tom’s Guide: Brooks Hyperion Max 3 review (2025年7月31日)
  • Doctors of Running: Brooks Hyperion Max 3 Review (2025年5月)
  • Salt Lake Running Co.: 商品ページ Brooks Hyperion Elite 5
  • 他、各種レビューサイト・メーカー公式情報(Brooks Running US公式サイト 等)

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